本記事は2026年5月時点で公表されている情報をもとに整理しています。金額・要件・受付期間は変更される場合があり、予算が無くなり次第終了します。申請前にかならずクール・ネット東京の公式サイトで最新情報をご確認ください。
東京都内の分譲マンションにお住まいの方が、従来型給湯器をエコジョーズ(高効率給湯器)に交換するとき、最大で1台あたり数万円〜十数万円の助成が受けられる制度があります。それが「令和8年度 分譲マンション省エネ型給湯器導入促進事業」です。この記事では、対象者・金額・申請の流れ・注意点を、実務の観点からわかりやすく整理します。
1. 分譲マンション省エネ型給湯器導入促進事業とは
東京都(クール・ネット東京=東京都環境公社)が実施する、分譲マンション向けの給湯器交換助成制度です。都内の既存分譲マンションで、従来型の給湯器を対象のエコジョーズ・エコフィールに交換する場合に、1台あたり一定額が助成されます。
家庭部門のCO2排出削減を目的とした施策で、エネルギー効率の高い給湯器への切り替えを後押しするものです。
2. 助成の対象者・対象機器
対象者
- 都内の既存分譲マンションの区分所有者
- 管理組合(法人)
- リース事業者
対象機器・対象工事
- 従来型給湯器から、対象製品のエコジョーズ/エコフィールへの交換
- すでにエコジョーズを使っていて、新しいエコジョーズに替える「エコ→エコ」の交換は対象外
- 対象製品は、国の「賃貸集合給湯省エネ事業」の対象製品と同一です(製品検索サイトで型番を確認できます)
対象となる給湯器の型番は、国の高効率給湯器の製品検索サイトで確認できます。検討中の機種が対象かどうか、事前に確認しておくと安心です。
3. 助成金額
助成額は、給湯器のタイプと追加工事の有無によって決まります。
| 区分 | 助成額(1台あたり) |
|---|---|
| 追い焚き機能あり | 70,000円 |
| 追い焚き機能なし | 50,000円 |
| ドレン排水工事の加算 | +30,000円(一定の条件を満たす工事を行った場合) |
| 再生可能エネルギー電力メニュー導入の加算 | +30,000円 |
たとえば追い焚き機能ありのエコジョーズに交換し、条件を満たすドレン排水工事を行えば、1台あたり10万円(7万円+3万円)の助成となります。
ドレン排水工事の加算(+30,000円)は、「ドレン排水切替ユニットを浴室内に設置する」「浴室排水口にドレン水を排水する工事を行う」など、一定の工事を行った場合が対象です。配管を転がすだけの簡易な工事は加算対象外で、床にガイドを埋め込むなどの工事が必要とされています。対応可否は施工業者にご確認ください。
4. 申請の流れ:「事前申請」が必須です
この制度で最も重要なのが、工事の前に「事前申請」を行う必要があるという点です。流れを整理します。
- 事前申請(WEB) — 見積書・同意書などを用意し、Webで事前申込を行う
- 事前申込受付通知を受け取る — 通知を受領してから工事に進む
- 工事の受注手続き・商品発注・工事日調整
- 施工(看板付き写真の撮影が必須)
- 交付申請・実績報告 — 工事完了後に申請書類を提出
- 助成金の入金 — 東京都からお客様の口座へ直接振り込み
事前申請をせずに工事を始めてしまうと、原則として助成の対象になりません(後述の特例措置を除く)。「事前申請 → 受付通知の受領 → 工事」の順番を必ず守ってください。
受付スケジュール(2026年5月時点)
- 事前申込の受付開始:2026年5月29日(金)
- 交付申請・実績報告書の受付開始:2026年6月末頃
- 予算が無くなり次第終了
5. 特例措置:すでに契約・工事した場合
2026年4月1日〜6月30日の間に、事前申込の前にすでに「契約」または「契約および工事」をしている場合は、要件を満たし2027年3月31日までに申し込むことで、助成対象になる特例措置があります。
ただし、この特例を使うには次の条件を満たす必要があります。
- 施工前の看板付き写真を必ず撮影してあること
- 東京ゼロエミポイントなど、他制度の申請をしていないこと
- その他、助成要件を満たしていること
この制度では、決められた「看板」を一緒に写し込んだ施工写真の提出が求められます。撮影が必要な写真の例は次の通りです。
- マンション外観の全景写真
- 物件の玄関と表札(部屋番号)が一緒に写っている写真
- 既設給湯器の本体と配管状況が一緒に写っている写真
- 既設給湯器本体の銘板写真
- 既設給湯器の製品ラベル写真(銘板と別にある場合)
いずれも看板を入れて撮影する必要があり、看板が写っていないと不備となります。撮影は施工業者と相談しながら進めると安心です。
6. 支払い方法の注意:現金払いは対象外
この助成では、「現金の受け渡し(集金)」による支払いは対象外です。記録が残る方法での支払いが必要で、支払元・支払先・金額・日付が確認できる書類を保管しておく必要があります。
対象となる支払い方法・書類の例:
- 口座振込(ATM・窓口・ネットバンキングの明細)
- クレジットカードの利用明細
- デビットカード・電子マネーの支払明細
- ローン契約明細書(支払計画明細など)
7. 申請はお客様ご自身で行います
この制度は、原則としてお客様(区分所有者・管理組合)ご自身が申請します。施工業者は必要書類のお渡しや写真撮影の補助などを行いますが、申請手続きそのものはお客様が行う流れが基本です。
当社(モアープランニング)でも、お見積もり時や最初のお問い合わせ時に、申請の流れや必要書類についてご案内しています。ご自身での申請に不安がある場合も、まずはお気軽にご相談ください。
8. 他制度との併用について
この制度は、東京都・公社の同種の助成金(東京ゼロエミポイント、東京ゼロエミ住宅普及促進事業など)との重複受給はできません。どの制度を使うのが得かは、機器のタイプや工事内容によって変わるため、見積もり段階で比較検討することをおすすめします。
制度ごとの違いは東京都の給湯器補助金・助成金ガイドで一覧にまとめています。あわせてご覧ください。
9. まとめ
- 都内の分譲マンションで従来型→エコジョーズ交換なら、1台あたり5万〜最大13万円の助成が受けられる可能性がある
- 事前申請が必須。受付通知を受け取ってから工事に進む
- 看板付き写真が必須、現金払いは対象外
- 申請はお客様ご自身が行う(業者は書類提供・写真撮影の補助)
- 他の都・公社の助成金とは併用できない
制度は予算終了次第終了します。検討されている方は、早めに公式サイトで最新情報を確認し、見積もり・事前申請の準備を進めることをおすすめします。町田市・八王子市など都内の住宅での給湯器交換について、当社でもご相談を承っています。
本記事は制度の概要をわかりやすく整理したものであり、申請の可否や助成額を保証するものではありません。正確な要件・金額・手続きは、かならずクール・ネット東京の公式サイトおよび交付要綱でご確認ください。
